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石垣島フィールド日記

石垣島のフィールドで出会った自然&野鳥を毎日紹介していきます。 石垣島 野鳥観察 、野鳥撮影 バードウオッチング、自然観察、石垣島ナイトツアーは石垣島フィールドガイドSeaBeansを宜しくお願いします。  ※当サイトで紹介している画像その他内容無断転載・転用を禁じます。

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10.31ironnakatachi.jpg


畑の周囲に生えている木の葉を見つめていたら、
同じ木から生えている葉っぱなのに、
それぞれ全然形が違う葉を付けている木に出会いました。

ハート型や錨型など、
大きさも様々です。

なんでだろう?

理由は良く判りません。

でも形を見るだけで楽しいです。

僕が想像もしたことのない、
形がここにありました。

こんな小さな出会いでも、
こんなに嬉しいものなんですね。

ヤンバルアカメガシワ:トウダイクサ科 沖縄以南に分布する
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つい先ほど、
玄関のドアを開け、
外へ出ると・・・。
なにかの気配がするので周囲を見渡すと、
アパートの廊下に手のひらサイズの
ヤシガニが佇んでいました。

10.30yashigani.jpg


ジーーーーっとしています。

僕が近づくと、
突然足速に動き出しました。

捕まえて、
近くの草地に離しました。

こんな場所でヤシガニに出会うなんて、
驚きました。

隣の牛舎近くに植えてある、
アカバナの垣根に
沢山の小さな花が巻き付いていました。

10.29shiroihana.jpg


直径3.5cmくらいの花です
ヒルガオの仲間でヨルガオといいます。
アサガオ、
ヒルガオ、
そしてヨルガオと朝昼晩の名前があるんですね。

とてもかわいらしい花です。

よく見ると、
花の中に星を見付けました。
なんだか嬉しい気持ちです。

畑の周りには、
いろんな花が咲いていて、
沢山の自然が生きていることを感じました。

ヨルガオ:ヒルガオ科サツマイモ属 熱帯アメリカ原産で一般に園芸種として流通している。 日本には明治時代に持ち込まれたらしいですが、八重山には?? 石垣や西表の道路沿いや山林などで普通に見られる。野生化しているんですね。

午前中、妻と2人で野鳥観察に行ってきました。
お目当ては先月に放鳥したカンムリワシと、
今年確認しているカンムリワシの幼鳥です。

でも半日かけて、
探したのですが、
出会う事が出来ませんでした。

今日は、
目的とは別のカンムリワシのペアの2羽を確認しました。

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名蔵の水田にはシギやサギの仲間が沢山いました。

その中でも目立っていたのが、
アカアシシギでした。

十数羽の群れで水田の中で、
餌を探していました。

アカアシシギ:チドリ目シギ科 旅鳥として全国に渡来する。
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八重山の英雄と言われているオヤケアカハチの像です。
この像は作家等の想像によって作られています。

15世紀、オヤケアカハチは波照間島で生まれ育ちました。
その後石垣島大浜の酋長になり、
琉球王府の重税に苦しむ、
民の為に税を拒み、王府と戦い、
そして命を落としたとされています。

今でも大浜集落にはオヤケアカハチが作ったとされる、
城跡、フルストバル遺跡が残っています。
そして大浜集落では毎年アカハチ祭りが開催されています。

苦しみに耐え忍び、
そして立ち上がる事しかできなかった、
当時の苦しみは、
僕の想像を超える悲しみだったと思います。

今も昔も争いは絶えないのかな?
今日も晴天、
とても暖かい一日でした。

お昼にコピーを撮りにコンビニに行きました。
コピーを撮りながら外を眺めていると、
窓の端っこの角にずんぐりとした蜂が1匹。
ジーっとして全く動かない、
死んでいるのかと思い、
ツンツンと突いたら、
ヨソヨソと力ない感じで少し体を動かしました。

コピーを撮り終え、
僕と一緒に店外に連れ出しました。
そして街路樹のタイワンレンギョの葉に置いてあげると・・・。

おおお!!
腰をフリフリ、
踊り始めました。

なんだか嬉しそうです。

それとも太陽の陽射しがむず痒いのかな?

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太陽の陽の下で見ると、
とても美しい青い色のライン、
そして可愛らしい蜂でした。

元気でね!!

アオスジコシブトハナバチ:ケブカハナバチ科 琉球列島に分布する。
現空港の北西辺りの茂みの中に、
ひっそりと残っている戦跡があります。

戦闘機格納庫です。

現滑走路を60年以上、
茂みの中から見つめ続け、
多くの人々を乗せた飛行機を見つめて来て、
何を想っているのでしょうか。

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石垣島内には一般には、
あまり知られていませんが、
多くの戦跡が残っています。

しかし、その多くは荒れ果て、
朽ちていっています。

戦争の体験を語ってくれる世代が少なくなっています。
悲しい歴史を繰り返さない為に、
もっと僕たちが、
この戦跡を知り、
そして学び、
次世代に残していかなければいけないと思います。

次の世代に語り継ぐのは、
僕たちの役目です。
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いろんなところに巻き付いている、
ツル性のシダ植物です。

畑の近くにも沢山生えています。

僕はずっと、
葉の形がカニのハサミみたいだから、
カニクサと呼ぶのだと思っていたのですが、
違っていました。
昔、このツルを使ってカニを釣ったから、
カニクサと呼ぶらしいのです。
いろんな名の付け方があるもんですね。

カニクサ(ツルシノブ):カニクサ科 本州中部以南に分布する。
一枚の葉が蔓状になって巻き付いている面白い植物です。本当の茎は地下を這っています。

農道を走っていると、
シロハラクイナが、
あり得ないような形になって倒れていました。10.25tobasumichinoshitai.jpg


轢死して数時間が経過しているようで、
少し腐敗していました。
大浜から新川へ抜ける農道は、
まさに無法道路です。
多くの車が早足で駆け抜けていきます。

道路沿いは直ぐ草むらなので、
いつどこで、
動物や人が飛び出してくるか判りません。
非常に危険な道です。
でも、お構いなしなのです。

みんな轢きたくいでしょうし、
みんな轢かれたくないでしょう。
今日も帰り道、
宮良の海岸を散策してきました。

宮良村と川平村の海岸沿いに、
太平洋戦争時の特攻艇を格納した壕があります。

川平のものは訪ねたことがあるのですが、
近くの宮良のものは訪ねたことがありませんでした。

今日は壕を探しながら、
宮良の海岸線を歩いてみました。

が!!歩いても歩いても、
そのような壕はありません。
川平や小浜島にある格納壕は海に面した場所にあったのですが・・・。

浜で漁をしている方に聞いても、
知らないとのこと。

数人の方に訪ねて、
やっと場所が解りました。

宮良へ向かう登り坂の直ぐを、
北側に下だる脇道を下りると、
鉄筋工の作業場とキビ畑があり、
その脇道の突き当たりに、
ひっそりと草木に覆われた穴がありました。

最初は場所が良く解らなかったので、
作業場の人に聞くと、
「あんたの目の前だよ。
昔、特攻艇が置いてあった場所だよ。」
と教えて貰いました。

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上の写真だけを見ると、
うっそうとしたジャングルの中に
あるように見えるのですが、
実際は背後に県道が走り、
キビ畑と作業場があります。
そして穴の周囲にはゴミも散らかっていました。

この壕は第三八震洋隊旅井部隊の特攻艇格納壕です。
この壕とは約100m海沿いに行った場所、
赤馬の碑の真下辺りに第23震洋隊幕田隊の特攻艇格納庫があります。
こちらには、今日は行けませんでした。
また前に広がる海岸にも多くの銃眼があり、
特攻艇用の桟橋もかすかに残っているらしいのですが、
今日は確認できませんでした。

島内には、
今でも沢山の戦跡が微かにですが残っています。
でも、その多くは人々に知られるでもなく、
放置、忘れ去られています。

戦後61年が過ぎ、
戦争を知らない世代のほうが多い時代です。
だからこそ、過去の悲しみを繰り返さない為にも、
このような場所を残し、
島内外の人知ってもらい、
学びの場として守って欲しいと思います。

僕はこの場に立ち、
いろんな事を想像しました。
とても悲しい気持ちになりました。