石垣島フィールド日記

石垣島のフィールドで出会った自然を毎日紹介していきます。 石垣島観光ツアー、シュノーケル、バードウオッチング、ナイトツアーは石垣島フィールドガイドSeaBeansを宜しくお願いします。

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昨日、小浜島でアカショウビンが保護されました。
竹富町教育委員会、環境省経由で、
今日僕達の元へやってきました。

目立った外傷はないのですが、
大空へ飛ぶことができません。

アカショウビンは恋を成熟し、
子孫を残すために八重山にやって来ています。

この子は今年は厳しいかもしれません。
早く野生復帰ができるように、
看病したいです。

5.10akashoubinn.jpg


石垣の動物病院には、
もう1羽交通事故で翼を失ったアカショウビンがいます。

野生動物と人との距離、
とても大切です。

※5月13日午前6時30分、死亡を確認しました。悔やしくて、とても悲しいです。後悔ばかりがおそってきます。

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昨年も同じ内容を紹介しましたが、
今年も島内各地で見られます。





上の写真がなんだか判りますか?

タカサゴシロアリとい蟻の巣です。
通常、写真のように樹の幹数メートルの高さに巣を作ります。

では、下の写真はなんでしょう?





(撮影場所:バンナ公園 沖縄県保安林内)

一見すると一枚目の写真と同じ、タカサゴシロアリの巣のように見えますが、
全く違います。
これは発砲スチロールに茶色のペンキを塗ったものを、
樹の幹に括り付けているのです。

何故こんなことをするのか判りますか?
ヒントは下の写真です。




アカショウビンという渡り鳥です。
4月頃に南から石垣島に繁殖、子育てをするために、
はるばる渡って来ます。
アカショウビンは通常、
タカサゴシロアリの巣を繁殖、子育ての場所に利用します。
他にも樹木に付着する植物の根(オオタニワタリ等)などにも営巣します。

特徴なのは、アカショウビンは柔らかい素材の物に横穴を開け、
営巣に利用するということです。

先程の質問の回答です。

「発砲スチロールをタカサゴシロアリの巣に見立てて、
アカショウビンを呼び寄せる為に利用する。」です。

石垣島に渡来するアカショウビンはリュウキュウアカショウビンといい、
本州等に渡来するアカショウビンの亜種となります。
現在、このリュウキュウアカショウビンの正確な個体数等の調査は行われていませんが、「個体数が少ない、減少傾向にある。」という事態には陥っていません。
なので、この人工巣である発砲スチロールの巣は、
人の願望、欲望である「近くで、楽に観察、撮影したい。」などの思いから設置されていると推測されます。

「自然に生んで、自然の環境で育てる。」

当たり前のことなのですが、
人の身勝手な行為によって、
野生動物の大切な繁殖活動を邪魔してよいのでしょうか?

この発砲スチロールに穴を開け、
そのクズは、どこへ飛んでいくのでしょうか?

設置した人工巣から巣立った雛が、
飼い猫に全滅させられた報告もあります。

むやみに人との距離を近づけることは、
とても危険なことだと思います。

子供達への学習・教育目的との理由も聞きますが、
本当の自然教育になるのか疑問です。

設置した人はどこまで考えているのでしょうか?

現時点で発砲スチロールが鳥に、
どのような影響を与えるか等は不明ですが、
決して良いことは無いと思います。

人と自然が身近になる?
自然を楽しむ?
何か違う気がします。

皆さんはどう思いますかね?

これらの考えは、
僕個人の考えですので、
不快に感じられた方がいらっしゃいましたら、
申し訳ありません。
賛否両論あるでしょうね。

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