昨晩から今朝にかけてウミガメ調査に行ってきました。
自宅を出ると大雨、
なんだか湯鬱な気持ちになりつつも、
既に浜入りしている調査員から、
1頭上陸との報告を受けているのでワクワクです。
調査地に着くと雨も上がり、
空には星も輝いていました。
もう1人の調査員に電話連絡すると、
上陸していたアオウミガメは先ほど未産卵で帰海したとのこと。
僕と入れ替わりで、
この調査員は帰宅。
僕は北上しながらウミガメの痕跡を探しました。
調査地北端に着き十分に休憩をし、
今度は南下。
ウミガメの痕跡を探しながら歩いていると・・・・
ザッッパン~波打ち際から黒い塊がうごめいていました。
アオウミガメです。
ほんの数メートル先、
僕は心の中で「僕は石です。気にしないで!!」
って祈りました。
幸い、僕に気づかなかった様子で、
浜を上がりはじめました。
浜を上がりながら、
気まぐれに穴掘りを。
数回砂を払っては止めて前進、
そしてまた払って・・・これの繰り返し。
1時間経過しても産卵する様子なし。
そしたら、
またしても波打ち際にうごめく黒い塊が見えました。
浜の上で寝ころんでいる僕を目指して一直線。
新たなアオウミガメが上陸してきます。
僕の体に接触しながら浜の上部に行き、
そして穴掘り開始。
この子は産みそうだなっと思っていたら、
十数分後穴掘りを止めて海へ帰って行きました。
もう1頭は、
まだ前進しながら穴掘りをしています。
そして3時半、
諦めたのか海へ向かい始めました。
とても疲れた様子です。
体重約100kgもある巨体を、
数時間動かし続けるのですから、
その運動量は半端じゃないですよね。

「プッファ~」と思い呼吸音が、
とても辛そうな悲しそうな音に聞こえました。
目に浮かぶ涙も涙じゃないと判っていても、
悲しい涙に見えました。

お疲れ様でした。
今夜こそ無事に産んでくれると良いな~。
注意
ウミガメの調査は石垣市・八重山漁協の委託により、沖縄県の特別採捕許可を頂いて調査を行っています
もしウミガメに出会えたら、
出会える場所に行ったら、
次の注意が必要です。
浜で懐中電灯等の明かりを付けない。
暗闇でも目を慣らせば見えます。
騒いだりしない。ウミガメは敏感です
危険を感じると上陸、産卵を止めます。
産卵が終わってから近づくようにすること。
産卵中に驚かすと産卵を放棄することがあります。
撮影も周囲に注意し、ウミガメが産卵を終えてからにしましょう。
できるだけフラッシュは焚かないほうが良いです。
などなど、とにかく野生生物はデリーケートですから万全の注意を持って観察して下さい。
とても貴重な出会いです。
大切にして下さい。
石垣島で産卵・上陸・漂着等の情報がありましたら連絡をお願いします。
追記 : 6月26日の調査でなかなか産めないウミガメさんは無事に産卵を終えたそうです。27日早朝産卵ですね。良かったです。本日更新!!こちらも宜しくお願いします。石垣島フィールドガイドSeaBeans問い合わせなどはこちらから!!人気blogランキングへ