道路脇に黒い塊が落ちていて、
道路沿いの電線や木々にカラスが多数集まっていました。
「何だろう?」
スピードを緩めてみると・・・
黒い塊は1羽のオサハシブトガラスでした。
車を止めて様子を見てみると、
車に轢かれて、
歩けない、飛べない様子です。
大きな外傷は無かったことと、
仕事へ向かう途中だったこともあり、
近くの草むらに移動させました。
頭上では多数のカラスが騒がしく鳴いていました。

それから数時間後の午後過ぎ、
仕事を終え、
気になるので朝の現場に行ってみました。
そしたら同じ場所に、
まだカラスが居ました。
「ふ~~!!」
ちょっとため息がでました。
来ていた上着を脱いでカラスをくるみ持ち帰りました。
自宅で水と栄養剤を薄めた物を飲ませ、
動物病院に連絡しました。
幸いに診療して下さるとの回答を得たので、
病院へ急ぎました。
診断していただくと、
「骨折はしていなくショックを受けている影響か、
内部を痛めているかも?」とのことでした。
栄養剤を注射していただき、
自宅療養となりました。

カラスは全国的に嫌われ者です。
この島も同じで、
有害鳥獣として駆除の対象にもなる鳥です。
それでも傷つき倒れているのなら、
何かしてあげたいと思います。
さて題名「本音」としています。
何度も事故に遭い、
苦しむ野生動物を救護していますが、
正直言うと面倒なのです。
今日も用事が多数ありましたが、
半日がこの救護で潰れてしまいました。
ならば見て見ぬふりをすれば良い、
倒れているのに気づかなければ良いと思うのですが、
そうも出来ないのです。
気になってしまいます。
「もしかしたら助かるかも。何か出来るかも。」と思うのと同じく、
「いや止めとけ、面倒が増えるぞ!!時間もないだろう。忙しいのに・・・。」とも思います。
それでも足を止め、
手を出してしまうのです。
教護し看病している時も同様に完治することを願いながら世話をします。
でも「完治しないのなら、早く息を引き取ってくれ。」とも考えます。
悩んだり、
考えたりと悶々します。
以前、
傷病鳥を治療してくれた方が、
最終診断で完治しないと僕に告げました。
そして「治ると思っていたの?」と素で聞かれました。
その言葉はとても強烈に心に刺さりました。
治ると信じていないと看病は出来ません。
これからも同じように救護活動をしていくと思います。
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